2024
Google Headquarters
米グーグル本社
カリフォルニア州、マウンテンビュー(アメリカ)
エマニュエル・ムホーが、米Google(グーグル)本社のために彫刻的なエントランスを制作しまた。
"MIRAGE"(ミラージュ=蜃気楼)と名付けた合計3つのアート作品が、それぞれのエントランスで人々を迎え入れます。5年にわたる計画を経て、60メートルの長さを誇る100色の色鮮やかなアートが、景観の一部として完成しました。
【無限に重なり合う「0(ゼロ)」は無限の可能性を表現】
"MIRAGE"は、Google社名の由来である膨大な数字「Googolplex(グーゴルプレックス)」から着想を得て、Googleのエッセンスである「無限の可能性」を表現しています。無限に重なり合う100色の「0(ゼロ)」が3次元グリッドの中に浮かび、終わりなく拡がる様子が、グーゴルプレックスの計り知れない大きさを可視化しています。100色の鮮やかな色彩は、喜び、多様性、調和を呼び起こします。
各エントランスでは、それぞれのエリアの特徴に合わせてゼロの向きが計算され、ゼロの線が重なり合う複雑なデザインを生み出します。敷地内を歩くと、ゼロが絶えず現れては消え、無限の表情を見せてくれます。ゼロは新たな創造のためのキャンバスであり、シンボル「0」の空白は、空虚から無限の可能性が生まれることを思い出させます。
【彫刻的なエントランスは人と自然を繋ぐ】
人々は、100色に変換された膨大な数字のスケールを体感します。幾重にも重なり合う100色のゼロは、歓迎的でカラフルな空気—蜃気楼—を作り出し、空間と空間、そして人と人をつなぐ役割を果たします。
シンボル「0」の空白をデザインに取り込むことで、人と自然とのつながりを常に感じられるようになっています。
【100色が織り成す風景】
エマニュエル・ムホーの「100 colors」インスタレーションシリーズの52番目となる"MIRAGE"は、カリフォルニアの空の下に、美しく輝く100色の風景を作り出します。
夜は、ライトアップされた100色が暗闇にそっと浮かび上がるように見え、昼間とはまったく異なる表情を見せます。
【"MIRAGE"(ミラージュ)に込めたメッセージ】
「色は普遍的で永遠、ボーダレスで無限です。」とムホーは言います。
"MIRAGE"は多様性、平等、調和の表れなのです。
タイトル"MIRAGE"には、このアート作品を観た人の心の中にカラフルな蜃気楼が浮かび上がり、壮大な光を放つ夢へと昇華し、やがて現実世界で実現して欲しいという願いが込められています。