カルピス®100th
七夕に会おう展
2019年7月4日~7日
アーツ千代田 3331
東京
カルピス®の誕生日である7月7日七夕に合わせて開催された、誕生100周年を記念する「カルピス®100th 七夕に会おう展」。本展において、新作インスタレーション「ことばの宇宙」と「100 message bottles」を発表した。
七夕では、人々が願いや夢をカラフルな短冊に書き、願いが叶うように想いを込めて笹に吊るす。エマニュエルはその七夕の伝統を、短冊に書かれて風に浮かぶ「ことば」を抽出することで大切な人を想う体験としてリデザインした。彼女は日本人が一番最初に習う最もシンプルな「ひらがな」全46文字を用いて、願いや夢を表現した。揺れるひらがなは、人々の想いを乗せて笹の葉から揺れるカラフルな短冊を表現している。
「ことばの宇宙」は、約14万ピースにも及ぶひらがなを3次元グリッドに規則正しく配列させ、ギャラリー空間全体を埋めつくした。インスタレーションが切り抜かれたトンネルを歩いていくと、来館者は無限に広がる文字の宇宙の中へ引き込まれ、ことばが少しずつ心に浮かび上がる。本作は自身の100色シリーズの最新作であり、ひらがなの層は100色で彩られ、カラフルな「ことばの宇宙」が完成した。宇宙の中には「カルピス」のボトルのシルエットと「カルピス」のロゴが迷い込み、「迷子」を来場者に探してもらう遊び心も盛り込んだ。宇宙の中の1つのトンネルは訪れた人々を次のインスタレーション空間「100 message bottles」へと導いている。
「100 message bottles」は、来場者が大切な人と共に、自分たちの関係性を表す「message bottle」を見つけるようにデザインされている。100色で彩られた特別な100本の「カルピス」のボトルは、「しんゆう」「あこがれ」「ぬくもり」のような100種類のことばと共に吊るされ、これらの「message bottle」は人と人との特別な関係性を色とことばで表現している。来場者は自分たちのことばを見つけ、「message bottle」 の前で写真を撮ることで、思い出に残る体験をすることができる。
IMABARI COLOR SHOW
2019年3月19日~22日
今治市公会堂
今治(愛媛県)
上質なタオルの産地として名高い愛媛県今治市には、優れた染色技術を有する染色工場が多く集っている。その染色技術を紹介する展覧会「IMABARI Color Show 2019」のために、インスタレーションを発表した。2017~18年(スパイラル ガーデン、今治市みなと交流センター)に続く第二弾となる。
同じ水、同じ調合、同じ時間で染めてもその日の天候や気温にも左右され、同じ色に仕上がるとは限らないほど染色は繊細だが、職人たちは持てる技術を最大限に発揮し、美しい1000色(せんしょく=染色)の布を染め上げた。
完成した布は、今治市出身の丹下健三による設計の今治市公会堂の客席をギャラリーに見立て、1席ずつ異なる色で包み込んだ。鮮やかな色彩がエネルギーを放ち、公会堂の天井と呼応するように圧倒的な色の波を生みだした。
2018年9月15日~2019年2月11日
JR新宿駅 新南改札外
Suicaのペンギン広場
東京
新宿駅周辺の公共の空間等を活用し、様々なアートシーンを送りだす「新宿クリエイターズフェスタ」にて、今年も新たな「100 colors」インスタレーションを発表した。
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーション。今回は、JR新宿駅新南口改札外にあるSuicaのペンギン広場で長さ約60 mにおよぶ色の風景 - colorscape (カラースケープ) - を創り出した。遠くから見るとひとつの大きなグラデーションが線路上のガラス面に見え、近づくとこのグラデーションが「SHINJUKU」の切り文字で作られていることがわかる。そしてたくさんの「SHINJUKU」の文字の連なりの中に2人の女の子と一匹の猫が隠れている。
改札口から見ると、線路と電車が色越しに見え隠れし、真正面に位置するイーストデッキから眺めると、100色の美しいグラデーションが街と重なり新しい風景を生み出す。新宿駅のホームから見上げると、まるで色の軌跡が新宿の空に架かったかのように見える。新宿の街と空をカラフルに彩るインスタレーションになった。
2018年8月~展示中
ニューヨーク(アメリカ)
2018年8月からニューヨークで開催されているインタラクテイブな展示会「The Color Factory」で100色のインスタレーションを手掛けた。 ニューヨークSoHoに位置する約2万平方フィートの空間は、色をテーマにした様々な作品を体感できるポップアップ展へと姿を変えた。今回のインスタレーションは展示会のロビーエリア設置され、100色の帯状の紙で彩られた天井が来場者を迎えた。約5m×5mの空間に色を凝縮させ、色の下を歩くと静かに揺れ動く。自身初となるニューヨークでのアートインスタレーションが、色を全身で感じながら、来場者それぞれのエモーションと共に心に刻まれたことを願う。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
2018年2月~10月
ダウンタウン・ドバイ
アラブ首長国連邦
ドバイを拠点とするArt Emaarプログラム(街中にパブリックアートを取り入れ,ドバイを想像力プラットフォームをして活性化させる目的のプログラム)の一環として、100色の道をドバイ中心部に出現させた。ドバイ・ダウンタウンで長さ1kmに及ぶ、過去最長の100 colors インスタレーションを展開。100色、10,000枚の布が美しく海風になびき、常に変化していく巨大都市に色と楽しさをもたらした。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
2018年9月26日~29日
ジュ・ド・ポーム国立美術館
パリ
ユニクロは9月に行われたパリファッションウィークの期間中に特別展覧会「The Art and Science of LifeWear : Creating a New Standard in Knitwear」をジュ・ド・ポーム国立美術館で開催した。
展覧会はユニクロのニットウエアを「Art」「Science」「Craftsmanship」「Fashion」「Collaboration」という5つのテーマでゾーン分けし紹介。今回はその中の「Art」ゾーンにて、『100色ニット』と名付けたインスタレーションを手掛け、ユニクロのニットが持つ色鮮やかなカラーパレットを一目で体感できる、無限の色の世界を創りだした。
展覧会の最初の部屋に位置する「Art」ゾーンに足を踏み入れると、色溢れる世界が来場者を出迎えた。『100色ニット』インスタレーションは、「色を混ぜることで無限に色がつくれる」をコンセプトにデザインした。
ニットは、一目見ただけでは 1 色に見えるが、近づいて観察すると数色の繊維が混ざり合うことでその「色」を生み出していることがわかる。2、3色のわたを混ぜながら、ウール毛糸をつくる、その普段目にしない工程にフォーカスをした。インスタレーションは、100色のわたを使い、3色ずつで構成されているモジュール約1万個でつくられた。
100色の世界が一瞬で目に入る様に、インスタレーションをななめに配置し、中央にトンネルを設けた。イエロー、ピンク、ブラウン、グリーン、ブルー、パープル、と大きな波の中に、色が少しずつ混ざりながら変わりゆく繊細で美しい色のグラデーションが部屋いっぱいに広がった。
五日間にわたり開催された展覧会には、約6,000人が会場を訪れた。無限の色に包まれて、全身で感じられる色の世界をたくさんの人に体感してもらえたことだろう。
写真 : ユニクロ
2018年4月4日~10日
阪急うめだ本店
1Fコトコトステージ
大阪
BAO BAO ISSEY MIYAKEのポップアップ・イベントが阪急うめだ本店の1階で行われ、その空間を色鮮やかに春らしくしつらえ、訪れた人を魅了した。
木々の花々が色鮮やかに、浮かぶように咲き誇る ―コンセプトは「blooming sky」。
細長い空間の手前には、7本の木々が1列に並び、その上には小さな紙の三角形をシンプルに折って表現した花々が枝いっぱいに整列して浮かぶ。花々は、白から順にイエロー、ピンク、ブラウン、グリーン、ブルー、パープルと徐々に変わり、空間に浮かぶ100色のグラデーションをつくりだしている。グラデーションの下にはトートバッグを花々の色と呼応するように並べ、透明アクリルの台には舞い落ちた花びらを閉じ込めた。
このポップアップイベントでは、定番の白いプリズムシリーズトートバッグのハンドルを13色の中から選ぶことができ、好きな色を自分で選ぶ楽しい雰囲気も表現している。たくさんの色に包まれて、ひと足早く春を感じられる特別な一週間となった。
April 2018
世界5か国8都市11店舗
BAO BAO ISSEY MIYAKEの新作トートバッグ「MISTY MOON」のウィンドウデザイン手掛け、「虹のモアレ」と名付けたインスタレーションを展開。バッグが放つ独特の透け感と浮遊感と呼応するように、色の繊細さを最大限に魅せるデザインを掛け合わせた。
細かな三角の形状が繊細に切り出された紙のレイヤーを奥行方向に何層にも重ねていく。精巧なメッシュのようなレイヤーの集まりに色のグラデーションがかかることにより、層の奥行感を感じることができる。眺める角度によって目に映る色と線の重なりが変わり、様々な表情を生む美しい虹色のモアレをつくりだす。
青山のREALITY LAB. ISSEY MIYAKEや銀座のISSEY MIYAKE GINZA / OMOTE をはじめ、国内外11店舗で展開。ウィンドウ以外ではグラフィカルなデザインと、アクリル製の自立型のデザインも展開した。
IMABARI COLOR SHOW
2017年12月7日~10日
SPIRAL garden/ 東京
2018年2月2日~12日
はーばり/今治(愛媛県)
タオルの産地として海外でも高い知名度をもつ愛媛県今治市。良質な水に恵まれたこの土地に集積する優れた染色技術を紹介する「IMABARI Color Show」にて、「染色」にかけて「1000色のレシピ」という自身最多の色数を用いたインスタレーションを発表。今治の染色技術を余すことなく伝えつつ、誰も見たことのない色の新しい世界を創り出した。
美しい色を作り出すためには繊細な「レシピ」が必要とされる。レシピを構成する要素は、色の三原則「C(青)/M(赤)/Y(黄)」、温度や湿度「℃」、時間「分/秒」、それら各々の割合「0」~「9」と「%」。このすべてを緻密に管理することで1色1色微妙に異なる色を正確に表現した。
今回、レシピを構成するこれら17記号を、エマニュエルが生み出した1000色のパレットをもとに愛媛県繊維染色工業組合の職人たちが染色技術の粋を集め染色。微妙な色調に美しく染め上げられた1000色の布を17の記号に型抜きし、糸1本につき1色を垂直構成、それらをスパイラルガーデンの中央に凝縮して円を成し、外周を白色で包み込むことで1000色の存在を際立たせた。湧き上がる記号の数は17000個にも及び、規則性とさ不規則性が相まった配置は、見る場所によってランダムな表情を見せてくれる。さらに円の下に座り見上げると、色のレシピが浴びるように降り注いでくる体験ができる、繊細でありながらも雄大なインスタレーションとなった。
2017年11月16日~2018年1月8日
富山県美術館
"アートとデザインをつなぐ" 世界で初めての美術館として、2017年8月にオープンした富山県美術館。
開館記念展 Part 2 「素材と対話するアートとデザイン展」は、木や金属から新素材まで、素材とその変容を、様々な素材が放つ魅力、素材に触発されて生まれる、アートとデザインの世界を紹介する展覧会として開催された。
本展において、紙を素材として扱う新作 「COLOR OF TIME」 を発表した。
「色」という感覚的な要素に、「時間」という数学的な要素をかけ合わせ、視覚的に空間をつくり出す、時の流れを感じるインスタレーションである。
展覧会初日、2017年11月16日の富山県の空。06:30の日の出から、18:11の天文トワイライトを通って、色が見えなくなる真っ黒な19:49まで、計799分間において色が移り変わる。この時の流れを100色のグラデーションの変化で視覚的に表現した。
「COLOR OF TIME」 は、数字「0」から「9」と記号「:」を計12万ピースを3次元のグリッドに規則正しく配列し、空間を構成している。それらの数字と記号は、一見密度の濃い混在した集合体のようだが、実は1分刻みの「時間」を細密に表現している。
このインスタレーションは100層に分けて構成しており、それぞれの層には、左から右へ、そして奥へ流れるように時刻が刻まれている。一番手前の層は、淡い色と共に日の出06:30から始まり、時間の経過と共に層はゆっくりと濃くなり、最後は自身が今回初めて使用する色である「黒」で、色が見えなくなる19:49を表し、インスタレーションを締めくくる。
インスタレーションの中央がまっすぐに切り抜かれたトンネルの先には、自身の尊敬する倉又史郎氏の「ミス・ブランチ」が置かれている。これは、本展のキュレーターである富山県美術館の副館長により、エマニュエルから倉俣氏への尊敬の意を表現する軸線がつくられた。トンネルの中で、じんわりと滲みゆくグラデーションを全身で感じ、空の移り変わりを眺めながら、時の流れの中を散歩することができる。
OMOTESANDO HILLS CHRISTMAS 2017 with Panasonic Beauty
2017年11月8日~12月25日
表参道ヒルズ
東京
開業11年目を迎え、新たなステージへと突入した表参道ヒルズ。今後は「カルチャー」を生み出し発信することに重きを置く表参道ヒルズにふさわしいクリスマスイルミネーションとして、自身初となるイルミネーションを、「アート」と融合させて発表。今までのイルミネーションとは一線を画した、色そのものが光りを放つ、100色の幻想的な空間を創り出した。
表参道ヒルズの大階段の吹き抜けいっぱいに散りばめた100色のミニツリー。提灯のように光を色紙で包み込み、100色そのものが光を放つ構造とした。
合計約1500個のミニツリーを、13.4mもの長さごとに連結し、ユニット化して吊るした。ミニツリーに囲まれ中央に位置する高さ7mにもおよぶメインツリーも、ミニツリーの集合体で形成しており、通常時は白く光り輝く。ミニツリーが吹き抜け空間を埋め尽くす風景は、街に緑が連なる「表参道」の風景を連想させる。
表参道ヒルズの建物の特徴である各階をつなぐスロープを生かした色の配置は、立ち位置によってグラデーションが次から次へと移り変わるため、自然と歩みを進めたくなる。さらに、メインツリーに浮かび上がらせたサンタクロースとトナカイたちをミニツリーの森の中に迷い込ませることで、館内をくまなく探し歩きたくなるよう仕掛けた。
毎時00分と30分に行われる特別演出「EMOTIONAL REFLECTION」では、光、色、特別演出のために作曲された音楽、そして、それらの連動のすべてを自身で監修。音のリズムに合わせ、メインツリーはイエロー、ピンク、グリーン、ブルー、そしてレインボーへと色を変え、ミニツリーはメインツリーと共鳴し合うように光り瞬く。
表参道の寒空に浮かぶ、100色のクリスマスツリーの森。色鮮やかにきらめく光りが、表参道ヒルズのクリスマスの夜を優しく灯した。
国立新美術館 開館10周年
2017年1月20日~30日
国立新美術館
国立新美術館は今年1月に開館10周年を迎え、これを記念した「開館10周年記念ウィーク」を実施。これまでの10年の活動を紹介する会場を、これからの未来10年で構成した巨大インスタレーション「数字の森」で彩った。開館以来初めて仕切り壁を一切使わず、いわば大きな無色の箱の2000平米あるホワイト・キューブの展示室に100色の層を重ね、自身最大規模のインスタレーション作品となる色彩と空間を融合させた壮大な作品を創り出した。
2017年から2026年までの未来の10年間を視覚化した「数字の森」。6万ピース以上にも及ぶ西暦を表した数字「0」から「9」を規則正しく3次元のグリッド上に整列させた。インスタレーションを切り抜いたトンネルの中に入ると、来館者は無限に広がる数字の森の中へ引き込まれる。このインスタレーションは、空間を10層に分けて構成しており、それぞれの層は1つの西暦を象徴する。正面から2017年の2,0,1,7の4つの数字がランダムに並び、2,0,1,8、2,0,1,9・・・と年を重ねる。時のレイヤーを100色で彩り、数字の森の中でカラフルな時の散歩を楽しむ、100色シリーズの新作となった。
森の中には女の子2人と猫1匹が迷い込み、「迷子」を来館者に探してもらう遊び心も盛り込んだ。インスタレーションの両端の壁には、「数字の森」に呼応するように過去10年間の展示ポスター、そして反対側の壁には未来10年を白い数字でシンプルに表現した。今回のインスタレーションは、国立新美術館としては異例の撮影許可とし、様々なメディアやSNSで紹介されたことによりたくさんの人々へと広まった。300人ものボランティアの協力を得て創り上げられたこのインスタレーションは、2万人以上の来館者の心を躍らせた。
色が回る。
色が混ざる。
心が動く。
NSK100周年記念展覧会
SENSE OF MOTION
2016年11月9日~20日
SPIRAL garden/ 東京
今年で創立100周年を迎えた日本精工株式会社(NSK)は、「あたらしい動きをつくる。(SETTING THE FUTURE IN MOTION)」をビジョンとして掲げ、「SENSE OF MOTION」展を表参道スパイラルで開催した。NSKの技術をシンプルに美しく伝えるべく、ベアリングを用いた色の動きをテーマにした壮大なインスタレーションを発表した。
スパイラルガーデンを象徴するアトリウムの螺旋スロープの形状に沿って、高さ約6mの空間を100色で彩られた花モチーフで埋め尽くした。インスタレーションの中央は何もない円形の空間が存在し、来場者は色に囲まれて、その世界観に包まれる。
凝縮された100色は、規則正しく整列した25200個の花モチーフによって構成されている。縦に伸びる軸に取り付けられた花モチーフは、一番上に設置されたNSKのベアリングと風車がサーキュレーターの風によってくるくると回りだす。花モチーフの花びらは数色で構成されており、回り出すことによって色が混色され、新たな色が生まれていく。そして外側のスロープ歩くと、色が重なる角度が少しずつ変化し、様々な視線で堪能できるインスタレーションになった。
同じ花モチーフは会場に花畑の様に広がり、会場全体に一体感を紡ぎ出す。花畑の軸にもベアリングを使い、来場者が手を伸ばして軸を回すとベアリングの軽やかな回転を色の混色を通して感じることができる。
一つひとつは小さくてシンプルな動き。そのシンプルな動きに色を重ねて一つの空間に凝縮させたとき、それは大きなエネルギー放すような、心が躍りだすインスタレーションになる。
TRANS ARTS TOKYO 2016
2016年10月15日~30日
ワテラス (2Fギャラリー)
東京都千代田区神田淡路町
2016年秋、TRANS ARTS TOKYO 2016にて、神田淡路町にある複合施設「ワテラス(WATERRAS)」で吹き抜け空間に静かに浮かぶ「100 colors」インスタレーションを発表した。
ワテラスの2階にある「ワテラスコモンギャラりー」において、高さ7mの吹き抜け空間に100色のボリュームを浮かべた。コンパクトに凝縮された100色は、色の真下から見上げる事が出来ると共に、3階のカフェからは真横からの視点をも楽しむことができる。2つの別空間が100色で繋がるインスタレーションになった。
100 colors シリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、
街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト「色切/shikiri」の原点である。
東京を見て感じた気持ちを今も大事にし、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。
あなたの好きな色を見つけにきてください。”
エマニュエル・ムホー (2013年9月)
TRANS ARTS TOKYO 2016
2016年10月15日~30日
淡路公園
東京都千代田区神田淡路町
2016年秋、TRANS ARTS TOKYO 2016にて、神田淡路町にある淡路公園で新たな「100 colors」インスタレーションを発表。ゆるやかに伸びる階段をカラフルな通り道へと変化させた。
淡路公園へと向かう途中、木々の隙間に揺れるカラフルな優しい曲線目に入る。風になびくイエローの帯の下をくぐると、その先には100色のグラデーションが突如現れる。一段一段上るごとに少しずつ色が変わり、普段の道が彩りと驚きで溢れた。
100 colors シリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、
街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト「色切/shikiri」の原点である。
東京を見て感じた気持ちを今も大事にし、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。
あなたの好きな色を見つけにきてください。”
エマニュエル・ムホー (2013年9月)
CIUDAD EMERGENTE
2016年9月20日~25日
Usina Del Arte
ブエノスアイレス (アルゼンチン)
南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されたアンダーグラウンドなアートと音楽祭 「Ciudad Emergente」 にて「100 colors」を展開し、多くの来場者を楽しませた。
南米の空の下でなびく、東京で染められた100色の帯。イベントへの入口として道路の真上に設置された100色の下を来場者が色に触れながら通り抜ける。南米の空気と人々に触れ、東京とは一味違う陽気で熱い雰囲気に包まれた。
100 colors シリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、
街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト「色切/shikiri」の原点である。
東京を見て感じた気持ちを今も大事にし、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。
あなたの好きな色を見つけにきてください。”
エマニュエル・ムホー (2013年9月)
新宿クリエイターズ・フェスタ
2016/9/15(木)~9/25(日)
歌舞伎町シネシティ広場
2016年夏、新宿クリエイターズ・フェスタ2016にて、「眠らない街」歌舞伎町に100色が現れた。
幾重にも続く派手な電飾の看板とネオンを通り抜けると、風にゆったりとなびく色と出逢う。「100 colors」第13弾となる今回は、不織布の帯を1枚1枚オリジナルの100色に染め上げた。透き通る様な風合いの不織布は重なり合うことで滲みあい、柔らかなボリュームを作りだした。独特な雰囲気と時間の流れを持ち、常に人々で賑わう歌舞伎町が100色と重なり合うことにより、異空間へと変身した。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
「銀座の中の宇宙」
2016年7月9日~9月22日
東京都中央区銀座
東急プラザ銀座内
METoA Ginza
東急プラザ銀座の一角にある三菱電機の施設、METoA Ginza。ここで開催された「銀座の中の宇宙」展でインスタレーションを発表した。モチーフとしたのは、三菱電機が開発した準天頂衛星のセンチメータ級の測位精度。人工衛星の技術を美しく、親しみやすい表現で可視化した、来場者参加型のインスタレーションが誕生した。
準天頂衛星は、宇宙約4万キロメートル(32,000~40,000km)高度から自分のいる場所(x,y,z)を、センチメータ級の精度で測ることができる。日本の真上を通る正確な軌道により、日常的に使うGPSやカーナビの精度向上にも期待されている。このインスタレーションは、宇宙をテーマにした展示の中であえて視点を地球に向け、銀座の雑踏をイメージした100色に彩られた18,000人の同じ女性のシルエットで構成されている。人混みの中には女の子2人とネコ1匹が迷い込み、「迷子」を捜してもらうインタラクティブな企画で来場者と距離を縮める。
重なり合う女性のシルエットが成す世界。
ふと気が付けば、私たちは同じような日々を繰り返し、同じように見える人々が行き交う中に埋もれていく。
自分の存在と居場所を自分自身に問いかける。
WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016
2016年3月4日-5日
SPIRAL hall / 東京
2016年1月20日-21日
No.9 RIVE GAUCHE /パリ
concept : bunshi /分枝
パリからの凱旋となるWOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016展が表参道のスパイラルで開催された。パリ展と東京展、両展示の会場構成を担当し、「分枝」という共通のコンセプトを基に空間をデザインした。「分枝」には、デザイナーや職人たちが出会い、貴重な経験と共にそれぞれの新しい道へと進めるようにと意味を込めた。
「分枝」ひとつひとつは小さいオブジェだが、集まると森のように包み込む空間を作りだした。スパイラルホールでは、正確に整列された2万本の「分枝」が大空間を埋め尽くし、微かに揺れ動きながら重なり合い、有機的でダイナミックな空間を生み出した。森の中に埋もれるように存在する1本のトンネルを歩くと、周りの色が少しずつ変化し、100色のグラデーションを浴びることができた。
エントランスには、100色で彩られた日本の木58種類、100文字が躍るインスタレーションを展開した。
Tokyo photos : © WFJA2016 / design: emmanuelle moureaux / photo: Daisuke Shima (Nacasa & Partners)
Paris photos : © WFJA2016 / design: emmanuelle moureaux / photo: Shoichi Kajino
2020
台北 (台湾)
concept : shine
2020年、台湾の首都台北市に地下鉄環状線(Circular Line)が開通する。台北市中心部より放射状に広がる既存路線を大きな円を描きながら統合し、交通網を飛躍的に向上させる画期的な路線である。この計画と建設を行っている台北市政府捷運工程局(DORTS)は、交通機関である環状線そのものを街のパブリックアートとして展開する世界で初めての計画を試みている。2011年に、この壮大なプロジェクトへの参画依頼をDORTSより受け、色を用いるアーティストとしてパブリックアートを手掛けることになった。
環状線は総距離34.8kmとなる地下鉄であるが、そのうち14.5kmは地上を走っている。プロジェクトは街の人々により密接に関わるこの地上部分を対象に展開しており、スチール梁8km、遮音壁10km、高架下のスチール柱200本、プラットホーム13駅、橋1ヶ所、そして4両編成車両の外装と内装等、手掛けたアートの範囲は多岐に渡る。また2019年に開通するまでの期間に、台北市民や小学校教員を対象とした色のワークショップ等、エマニュエル本人が行うアートイベントも開催される。
コンセプトである「shine」は台北市政府捷運工程局が掲げた環状線のテーマ「駆け抜ける雲のように、龍は数千マイルの旅をする」という一文と、ラインカラーである「イエロー」にインスピレーションを受け生まれた言葉である。テーマの中に登場する「龍」 、そして「イエロー」から連想した太陽の光のイメージを元に、駆け抜ける龍のウロコに光が反射し環状線全体にその輝きが広がるようにと想いを込め、輝きを意味する“shine”というアートコンセプトに決定した。
このコンセプトに基づき、5色のイエローをベースに街中にアートを展開しているのがプロジェクトの特徴となっている。そしてその中に虹色が現れる特別な場所を1つだけ演出している点も、エマニュエルが仕掛けたサプライズとして楽しみにして頂きたい。
街中に展開する壮大なパブリックアートが台北市民の暮らしに輝きを添えることを願い、プロジェクトは現在進行中である。
photo : DORTS (Department of Rapid Transit System)
2015年11月26日
東京都港区芝公園
増上寺
イタリアのライフスタイルブランドFURLA(フルラ)の2016春夏コレクション展示会を増上寺で開催。2015秋冬コレクションに引き続き、今回も会場構成と新たなコレクションを彩るインスタレーションを手掛けた。
増上寺光摂殿内で行われた前回の展示会と変わり、今回はその手前にある外のピロティが会場となった。黒い空間で作られたレセプションを通り抜けると、カラフルな春の世界が来場者を出迎える。「hanami」と名付けたインスタレーションはピロティの柱を木の幹に見立て、上部に細く長い100色の紙を密集させたカラフルな花の咲く木々をイメージ。
僅かに揺れる細い色の線で作られた花の間から、色に染まった木漏れ日が差し込む。凛と佇む色とりどりの木が並ぶ光景はまるで公園の一角にたどり着いたかのように思わせる。本コレクションのテーマである「lights of color」を連想させる幾何学模様や大胆な色使いが施された商品は、花々の色と呼応するようにディスプレイされている。木の幹にはそれぞれ棚を設け、咲き誇る花の下で花見をしながら新作コレクションを堪能する。明るく清々しいインスタレーションと展示品と共に、春夏の季節を肌で感じられる会場となった。
AnyTokyo 2015
2015/10/24~11/3
東京都港区芝公園
増上寺
1坪の小さな空間に凝縮された100色。AnyTokyo 2015 で発表した100色シリーズの新作は、風になびく細く繊細な100色の下で寝転び、 自分だけの色の空間を楽しめる作品である。
増上寺本殿と東京タワーを背にぽつんと佇む1坪の空間。遠くから眺めると色が凝縮されたボリュームとして見え、近づいていくと風になびく柔らかな色で創られた空間がある。縁側に腰掛けると100色の細い紙がこすれ合う音が聞こえてくる。畳に横になり上を見上げれば、風と共になびく100色の空が広がっている。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」は、100色で空間を構成するインスタレーションシリーズ。環境に合わせて色のかたちを変化させ、色の魅力を最大限に引き出している。一目で視界に入る100色を全身で受け、色そのものを感じてもらう作品である。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
2015年10月8日~11月20日
東京都中央区銀座
フルラ銀座店
コンセプト : 一期一会
イタリアのライフスタイルブランドFURLA(フルラ)銀座店がよりラグジュアリーな空間へとリニューアル。銀座中央通りに面する5つのウィンドウにリニューアルオープンを彩るためのインスタレーションを手掛けた。
前回の秋冬コレクション2015に引き続き、FURLAプロジェクトで大事にしていることは「一期一会」というキーワード。これを軸に今回は「縁」というインスタレーションをウィンドウに吹き込んだ。人との出逢いやモノとの出逢いは巡り合わせ - 縁(えん)である。出逢いは繋がりをもたらし、その先も新たな出逢いへと繋がっていくことをウィンドウに表現した。
ウィンドウの中でまるで時間がゆっくりと進むかのようにその場でまわる100色+ゴールドの円(えん)は、動く度に周りの円と重なり合い、繋がっていくように見える。5つのウィンドウは、店舗のコンセプトカラーであるゴールドの円で埋め尽くしたウィンドウから始まり、少しずつ色の円と混ざり、100色の円のウィンドウへと色を変えていく。
新宿クリエイターズ・フェスタ
2015/9/1(火)~9/13(日)
新宿三井ビル1F 55 SQUARE
2015年夏、新宿クリエイターズ・フェスタ2015にて、屋外と屋内の2会場で「100 colors」インスタレーションを同時に発表した。
「100 colors」第7弾となる今回は、大きな面の100色を各色1枚ずつ空間全体に配して色の道を作り上げた。入り込むと迷路のような空間が広がり、色に導かれ歩き回りながら、静かにたたずむ100色を感じることができる。出口では100色小物シリーズの第一弾“100色のモビール”と出会うことができる。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
新宿クリエイターズ・フェスタ
2015/8/30(日)~9/13(日)
新宿野村ビル 北側テラス
2015年夏、新宿クリエイターズ・フェスタ2015にて、屋外と屋内の2会場で「100 colors」インスタレーションを同時に発表した。
「100 colors」第6弾となる今回は、高層ビルのふもとに位置し、車や人通りの多い街道沿いで軽やかに揺れる細長い100色を魅せた。1色1色を染め、オリジナルの100色を制作。道行く人の足を止め、空と重なり合う色を見上げながら休憩できる場となった。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
2015年5月25日
東京都港区芝公園
増上寺
イタリアのライフスタイルブランドFURLA(フルラ)が2015-2016秋冬コレクションの展示会を増上寺光摂殿で開催するにあたり、その会場構成と新たなコレクションを彩るインスタレーションを手掛けた。
「dance」と名付けたインスタレーションは、本コレクションの「エクスプローション オブ ジョイ(爆発的な喜び)」をテーマに、その伝統を守りながら革新をし、常に未来に向けて進化し続けるブランドを、軽やかに踊る色とりどりのモビールで表現した。全100色の円とFURLAのアルファベット文字が、グラデーションを帯びながら宙を舞い、非日常な高揚感を演出。新作のバッグやシューズは、艶やかな丸いテーブルの上で浮いているかのようにディスプレイし、空間全体を浮遊感のある構成にした。またステージ上に作られたラウンジは、目線の高さでモビールを眺めながら、来場者が寛ぐことが出来る場所である。
常に表情を変えながら舞う100色のモビールは、一日限りの空間、特別な瞬間に色の風を吹き込んだ。
2015年3月19日~4月21日
Great Hall College of Fine Arts
Carnegie Mellon University
(カーネギーメロン大学)
ピッツバーグ (アメリカ)
2015年春、「100 colors」は初めて海を越え、アメリカ・ピッツバーグ州のカーネギーメロン大学でシリーズ第5弾発表した。凝縮された100色はまるで浮かぶ彫刻のように佇み、歴史的建築の中で鮮やかな空間を創り出した。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)
TOKYO DESIGNERS WEEK 2014
100色に身を包む - 色を肌で感じる感覚、新たな色の体感をminoで表現した。
蓑-みの。たくさんの藁(わら)を束ね体を覆うように編み上げたもの。雨風や寒さをしのぐため衣服の上から羽織る日本古来の外衣である。細く長い100色の紙を束ねたmino。身にまとい歩み出すと、色も風に乗って流れ出す。
100色を独自の配列で構成、1束30枚ずつ積層した紙の束を連ねることで深みを与えた。表層の色が舞い上がると隠れていた色が姿を見せ、瞬間的に100色が立ち現れる。今回、レディースとメンズの異なる2種類をデザイン。レディースは5mm幅に切り出した紙3450枚を重ね、しなやかな動きを作り、メンズは20mm幅1140枚を積層し一体感のある動きで力強さを持たせた。ショルダーバックも風を受け爽やかになびく5mm幅の紙100色をあしらいデザインした。
色鮮やかな優しい風を連れ軽やかになる足取り。いつもと変わりない街並みに清々しい景色が広がっていく。
新宿クリエイターズ・フェスタ2014
2013年に新宿三井ビルで発表した100色のインスタレーションを、引き続き新宿クリエイターズ・フェスタ2014にて発表。高層ビル街の中にたたずむ緑豊かな新宿中央公園で行った自身初の屋外インスタレーション。今後100色のインスタレーションを世界各地で展開することを試みており、今回はその第二弾となる。
2013年は100色の紙を用いたが今回は屋外のため風を感じることのできる布を選定した。染料を一色ずつ繊細に調合し独自の100色を創り、布を一枚一枚丁寧に染め1875本もの帯を切り出した。
街に色の風を吹き込み夏の暑い日差しの中に優しい影を落とす100色の帯。高層ビル街を背に色と街とが重なり合い生まれた非日常的な風景は道行く人々の目を奪う。都心のせわしなさから解放され、心が洗練されるような圧倒的な色のインスタレーションとなった。
2014年8月-10月
東京、ニューヨーク、サンフランシスコ、上海、ベルリン、ロンドン、パリ
concept : thin thin thin
ユニクロ秋の定番「エクストラファインメリノ」。なめらかで着心地の良い良質な羊毛、その繊細さを細く長い糸で表現するインスタレーション。
銀座旗艦店、ニューヨーク5番街店、ロンドン311オックスフォードストリート店、パリオペラ店など、海外グローバル旗艦店を含めた世界6か国で同時展開。
無数の糸でできたボリュームが立体的に交わり合い、色が三次元的に重なり合う空間を創り出す。そしてメリノウールをまとったマネキンは糸のボリュームによりできた空間に佇み糸と重なり合う。銀座旗艦店では1階ガラスケース内に60色2,420本の糸が床から天井に向かって放射状に広がり、それを立体的に交差させることで、色の重なりによる表情の変化を様々な角度から体験することができる。ファサードのガラスケースには、細い線の集まりを表現するグラフィックパネルとガラスに施した線のシートの層が重なり合う。
2014年3月-4月
8ヶ国26都市51店舗で展開
concept : colorful wind
春を彩るユニクロの新商品「リネン」の軽やかさ、清々しい着心地、柔らかさとしなやかさを表現するインスタレーションを、銀座旗艦店をはじめ、ニューヨーク5番街店やロンドン311オックスフォードストリート店など、海外グローバル旗艦店を含めた世界8ヶ国26都市51店舗でディスプレーウィンドウで同時展開。
100色の紙の帯がマネキンの上で揺れ動き、まるでカラフルな春風をマネキンがまとっている様子を表現した。インスタレーションを行った最初の店舗銀座旗艦店1階ガラスケースでは、長さが4.7mの帯が2階から2400本吊られている。
サーキュレーターにより揺れ動く色の帯の中で、リネンを着たマネキンが春の訪れを感じさせる。そしてファサードにはガラスケースと同じ100色の正方形が7mの高さまで敷き詰められ、色が春風に舞い上がる様子を表現している。
AMBIENTE 2014
フランクフルト(ドイツ)
フランクフルト国際見本市会場で開催されたAMBIENTE 2014に(社)ジャパンクリエイティブの「マニュファクチャー×デザイナー」プロジェクトの1つとして、合成樹脂製品の加工・販売を手掛ける(株)三洋とのコラボレーションでできた作品。
ソフトPVCは高い透明性と発色性に優れ多様な加工が可能な素材だ。ソフトPVCの薄く消え入りそうな透明感と柔軟な動きから空気を優しく包み静やかに変形する泡を連想しモチーフとしてデザインした。
泡のより繊細な表情を表現するため、面を見せる一般的なPVCの使い方ではなく、厚さ0.15mmの薄いソフトPVCを、幅10mmの帯状に切り出して小口を見せる新しい手法を用いた。小口が形作る様々な五角形の泡をいくつも組み合わせ1モジュールを形成し、14色に染め分けた182個のモジュールをつなぎ浮かせる。虹色に輝くシャボン玉のような泡が空中に浮き、穏やかに揺らぎながら重なる美しい風景。これまでにない淡くほのかな空間構成はソフトPVC本来の魅力と新たな可能性を見いだした。
ANY TOKYO 2013
コカ・コーラは、デザイナートーマス・メイヤーホッファーを起用し、コカ・コーラの新たなアイコンとして新作グラス「Heritage Glass」を発表。パリのセレクトショップコレットでの発表に続き、東京ではエマニュエル・ムホーによる幻想的なインスタレーションを行った。
"sparkling bubbles" と名付けられたこのインスタレーションは、800個もの透明アクリル球を使用し、コカ・コーラのフレッシュなスパークリング感、はじけるバブルを表現している。
そのバブル一つ一つの中には細かな泡が閉じ込められており、まさに空中に浮かぶスパークリングそもののように感じることだろう。そしてそれらのバブルは、このインスタレーションのためにつくられた34色の繊細なグラデーションカラーに染められている。
光の反射、色の重なり、様々な要素が混ざり合うことで見える幻想的な風景。見る角度によって多様に変化する姿は、コカ・コーラを飲んだ時に感じる様々なエモーションを表現している。
新宿クリエイターズ・フェスタ2013
新宿クリエイターズ・フェスタ2013で発表したインスタレーション。100色という圧倒的な色の数・存在感で会場を彩った。「今日の気分は何色ですか?」と題し来場者に会場壁面に貼った同じ100色のカラーチップから選んでもらった。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
2013
渋谷ヒカリエ
東京都渋谷区
かみの工作所による、6組のデザイナーが考案した6つの新しい「紙のゲーム」発売を記念して、これらのゲームを楽しむための「PAPER GAME CENTER」が渋谷ヒカリエにて期間限定オープン。
オセロやカジノで用いられるグリーンをテーマカラーに、紙を使って会場の空間デザインを手掛けた。また6組のデザイナーの1人としてkamikadoを発表した。
2013
Ginza POLA THE BEAUTY
東京都中央区銀座
高層ビルをイメージした作品。色と空間が織り成す心地良いリズムは、通り行く人の心を元気にしてくれるはず。
DESIGNTIDE TOKYO 2012
「時」という普遍的要素と、
「色」という感覚的要素
異なる両者が交わったとき、
エモーショナルな「時」の世界へと誘われる
2012
伊勢丹新宿店
日本橋三越本店
ISSEY MIYAKEのイベントbloom bloom bloom用のステージデザインを担当した。
宮前義之氏がISSEY MIYAKEの新デザイナーに就任後初めてのコレクションBLOOM SKINの展開に合わせ、新しいISSEY MIYAKEと春が「bloom = 咲く」というテーマで、伊勢丹新宿店と日本橋三越本店にて開催された。
コレクションの服はとても柔らかく透明感のあるデザインであるため、それとは対照的に直線的なデザインの花stick flowerを提案した。直径約1.4mの色鮮やかなstick flowerを立体的、平面的に扱い、ステージ全体が咲いているように表現した。stick flowerは、2010年青山にあるISSEY MIYAKEの3店舗で手掛けたショーウィンドーデザイン sticks や、2011年 DESIGNTIDE TOKYOで発表した toge から進化させたものと言える。
ステージデザインの他ロゴ、百貨店の屋外看板のデザインも担当した。またstick flowerはイベント限定のTシャツをはじめ、アクセサリーや小物のパッケージデザインにも使われた。
DESIGNTIDETOKYO 2011
Prismic Gallery 2012
”鋭く尖った突起
それは他者を寄せ付けまいとする攻撃性の表れ
そして自らの弱さの表れ
攻撃性と脆弱さ
相反する二つの感覚に包まれたとき
思わず手を伸ばし、その痛みに触れてみたくなる”
togeはモジュール型のプロダクト。個々では棘のように硬く鋭いが、互いを自由に絡めることで自立し優しく柔らかい空間を構成することが出来る。
DESIGNTIDEでは15色のカラフルなtogeを500個絡ませて一着のウェディングドレスに仕立てた。硬いけれど柔らかそう、痛そうだけれど優しくも見える相反する感覚を持ったコンセプチュアル作品。
2010
ISSEY MIYAKE (men, women)
PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE
東京都港区南青山
concept : アンバランスなバランス
ISSEY MIYAKEとPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE。
2つの空間をつなぐ411本のsticks。
その色と影は浮いたり重なったり。
新しいかたちの空間を生み出す。
sticks1本1本が
自由に空中へ飛び出していく。
重力から解放されたかのように
空気の中で動きを止める。
そして、時間を止めたかのような
アンバランスなバランスが生まれる。
DESIGNTIDE TOKYO 2010
Prismic Gallery 2012
”自然界で植物が見せる美しさ。木々の連なりや、花の彩り、葉脈の流れ、細胞の結びつき。全ては規則正しい調和をもっている。
edaはその自然界の法則に従い、フォルムを決定している。edaは繊細な線の集まり。ひとつひとつは真直ぐに存在し、大きな複雑が、小さなシンプルを内包している。
生物学的なフォルムが、リズム良く重なり、空気と空気を結びつけ、新しい空間の秩序を作り出す。”
edaは小枝をモチーフにしたモジュール型のプロダクト。互いを自由につなげて空間を構成することができる。デザインタイドトーキョー2010にて発表し、吊られた900本のカラフルなedaと、床から自立した1100本の白いedaによって空間を構成した。
テキスタイルフェアであるJAPANTEX にて、インテリア素材メーカー、シンコールのためのインスタレーション。
2009
「街でレインボーが現れたように鮮やかな色が重なって、混ざり合って、空間に広がる。レインボーを見かけた時のようにエモーションを感じて、気分はリフレッシュになる。」
シンコールの商品である壁紙、カーペット、レザー、カーテンやテキスタイルを使って、広場を囲む巨大な 色切/shikiri 屏風と、センターには長さ8mのカラーベンチを配置し、それが商品のサンプルになる。
色切/shikiri 屏風は高さ3.6m・幅12mの鮮やかなグラデーションと、同じく高さ3.6mの白とブラウン系モノトーンのコントラストを演出した。ゲストには6色のカラーゼリーが振る舞われ、カラーベンチに座りゼリーを食べながら色の広場を楽しむことが出来る。
2010
竹畑
重なる、混ざり合う 色の空間
カラフルな竹畑を歩いているように
細いラインが重なって
鮮やかな色が混ざり合って
そして風景が視点によって
リズムよく変化していく
DESIGNTIDE TOKYO 2009
Prismic Gallery 2012
一本一本ではとてもか細いスティックたちが、56本も集まって支えるローテーブル。たくさんのスティックがランダムに配置されている様子は、カラフルな芝生のよう。天板を覗くと、封入されたスティックがまるで増えたり減ったり折れ曲がったりしているように見え、アクリル特有の光の屈折が起こすさまざまな現象に驚かされる。
2009
CS Design Center
東京都中央区東日本橋
1100色をディスプレイしている中川ケミカルCSデザインセンター。今回はイエロー、レッド、グリーン、ブルー、ブラック、一色ずつにフォーカスをあてる。空間が一色ずつに染まって、そしてカレイドスコープ(万華鏡)のように変化していく。普段気付かない色そのものを意識しその色を再発見するというコンセプトで、5ヶ月間ものあいだひと月毎に展示空間を変化させた。
100% design TOKYO 2007
100% design LONDON 2008
DESIGNTIDE TOKYO 2008
Prismic Gallery 2012
concept : アンバランスなバランス
数年前から構想していた椅子を100% Design Tokyo 2007で発表した。
建築的であるこの椅子は、ばらばらでランダムな7本のスティックが、重い透明なアクリル座面を支えている。スティック のアイディアはヨーロッパの玩具"MIKADO"からイメージしたもので、できるだけ細く(φ18)、角度をつけ構造的に不安定に見えながらも安定させる"アンバランスなバランス"に挑戦した。
スティックはアクリルの中で、水中での屈折、反射をしているかのように複雑で美しい表情を見せている。