2016
東京都渋谷区神宮前
concept : 図書館
「CORAZYs (カラジー)」は色から始まる世界を表現したホームインテリア雑貨専門店。約150品目もの商品は全てオレンジ、ピンク、グリーン、ブルーの4色で取り揃え、すべての商品を世界に通用する本物、Made in Japan にこだわる。今回店舗デザインを手掛けた表参道にオープンする第一号店は、たくさんの物語が詰まった「図書館」のような空間でお気に入りの1冊=雑貨に出会ってほしいという想いを込めた。
色とりどりの大きな本をたくさん並べた空間はまるで色の図書館のようである。外から見るとカラフルに見える店舗は、中に入って気になる雑貨に近づくと、そこには大きな棚で仕切られたオレンジ、ピンク、グリーン、ブルー、各色だけの小さな4つの世界が明確に作られている。お気に入りの色の世界に入れば、例えば、ピンクの世界の中にはさらに様々な色合いを持つピンクの本が並ぶ。手前が淡く、奥へ行くほど濃くなるグラデーションを配し、空間に奥行き感を与えている。これらの本は1冊1冊丁寧に製本された本物の本。CORAZYsの本物へのこだわりを本にも表現した。本と同様に雑貨も多品目が並び、本を手に取るように雑貨を手に取ってそれぞれの物語を想像する。また、4色の世界は棚を介してつながっているため、奥の棚の色が重り合って見えてくる。各色だけの世界と同時に、カラフルな溢れる色に包まれる空間も楽しむことができる。
CORAZYsの最大の願い、それは日々の生活をワクワク感、充実感、安心感、幸福感で拡充していただくこと。その願いを「図書館」に詰め込み、お気に入りの1冊=雑貨と出会うために通いたくなる空間を目指した。
2014
茨城県水戸市
concept : いえが並ぶ小さな街のようなファミリー空間
「ママスマイル」は主にショッピングモール内に展開する親子のための室内遊び場。新たなブランドコンセプト「いえが並ぶ小さな街のようなファミリー空間」と店舗デザインを総合的に手掛け、「あそび場」と保育園を隣接させたファミリー向けの複合型施設が水戸に誕生した。ショッピングモール内にいながらも、家にいるような安らぎのある空間創りをしている。
あそび場には真っ白なエントランスの壁に子供が描いたような「いえ」のカタチに切り抜かれた開口を設け、そこをくぐり抜けるとイエロー、ピンク、グリーン、ブルーなどの7色の「いえ」が並ぶ色溢れる世界が広がる。訪れる人にとっては小さな街のようであり、家にいるような心地良さもある。色とりどりの「いえ」で仕切られ、あえて全体を見渡すことの出来ないレイアウトは、路地裏や家々の隙間から様々な発見をするような好奇心を促す。小さな街の「路地」にはカフェスペースが点在し大人同士で会話を楽しみながら寛ぐことができる。またカラフルな空間は「色育」の観点からも子供の心の成長を手助けすることが期待される。
あそび場には性格の異なるエリアが幾つか設けられている。誕生日会などのイベント会場としても利用できる「みんなのひろば」、ゲームやダンスなどの様々な催しを行う「イベントひろば」、子供が思いきり体を動かせるエアー遊具のエリア、そして赤ちゃんのための「はいはいひろば」とその周囲のカフェスペースは大人が同じ目線でいられる様に座布団敷になっている。これらのエリアは「いえ」によって緩やかに仕切られており、各エリアが全体と自然に繋がることで、お互いの気配を感じながら過ごすことができる。
無邪気に遊ぶ子供の姿を大人が安心して見守ることができる場であると共に、子供が色溢れる空間で豊かな感性を育むことを願っている。
※「色育」とは:色の効果を利用して、子供の「集中力」、「想像力」、「コミュニケーション力」を育むこと。
2014
埼玉県川越市
concept : シャボン玉の公園
真寿園は指定介護老人福祉サービスを行う施設。高齢者個人の生活を大切にし、地域の人々の心豊かな生活も支援している。今回リニューアルした施設の一部である地域交流スペースと食堂は入居者と家族が談話をしたり、施設利用者の憩いの場である。
浮遊するシャボン玉のようなモビールがエントランスから見え、歩みを進めると公園のようなラウンジが広がる。グリーンで彩られたラウンジチェアに腰掛け見上げる天井には、カラフルなモビールが穏やかに揺れ動く。ラウンジは食堂・さをり工房・陶芸工房など他空間へとつながる。食堂には空を思わせるブルーで彩られたダイニングチェアを配置。白い棚で空間を仕切りながらも棚を介してモビールの動きを食堂からも楽しむことができ、棚には手織りや陶芸作品が飾られる。屋内に居ながらも緑と空・動く風を感じ、やさしく踊るようなモビールが時を忘れさせる。モビールに魅せられて人々が自然に集まり、思い思いの過ごし方で誰もが心安らげる空間をデザインした。
2003 - 2014
全国に142スタジオを手掛けた
現在全国に約140のスタジオ展開している料理教室。2004年以降、各スタジオのデザインを手掛けている。
料理教室らしくない空間、カフェのような明るくて楽しい空間を目指し、イエロー、オレンジ、ピンク、レッド、グリーンなどの8色をファサード、壁、家具に散りばめ、「世界中に笑顔のあふれる食卓を」というABCの想いにふさわしい遊び心のある空間にしている。
優しいピンクをメインに広がっている色のパレットがキャンディーのように美味しそうな空間に仕上げている。ファサードを見た瞬間に認識されやすいブランドイメージをつくることに成功し、高い評価を得ている。
abc kids
2005~
全国に25スタジオを手掛けた
全国に展開している料理教室ABC クッキングスタジオのキッズ版であるabc kidsは、4歳から12歳までの子供を対象とした「食」のスクール。提案したのはピンク色のシンクや三日月型のテーブルなど、実用的である上にカラフルで愛らしいデザイン。家具など子供サイズにスケールダウンしながらも、ランダムな配置によって全体としてダイナミックな広がりをもった空間にした。
2013
埼玉県入間市
岡山県倉敷市
ビルの隙間から覗く空の青、街角に佇む公園の緑、色とりどりな夜のネオンは街で出会う風景。どこまでも広がるチューリップ畑のマゼンタや黄色、透き通るような湖の淡い青、風に揺れる桜の薄ピンクは旅先で出会う風景。日々感じ方が変わる様々な風景を四角く切り取り、その色をリズミカルに空間に散りばめ楽しさと温もりのある店舗を目指した。
切り取られた四角形は800mm×160mmにモジュール化されたブロックになり、ディスプレイや什器、鏡なども全て同じ寸法で構成されている。
単調になりがちなディスプレイは、ブロックを使った段差によってリズムや遊び心のあるディスプレイに生まれ変わった。また壁付けのディスプレイ以外はブロックを自由に動かすことも出来、風景をイメージした各カラー部分は季節毎に色を変えられる等、フレキシビリティのあるデザインを提案した。
2012
京都大学医学部附属病院
京都府京都市左京区
concept : ito (糸)
京都大学医学部附属病院の先端医療機器開発・臨床研究センターにおける、2階・3階部分の空間デザインを手がけた。このフロアは、キャノン株式会社と京都大学が使用しており、これから研究に協力する方々や、数え切れない人々の協力で成り立つプロジェクトとなる。
様々な領域で働いている一人一人の想い、知識と技術が出逢って新しい可能性へと繋げていく。糸と糸を紡ぎ、強くしなやかな布を織るように、目に見えない人々の想いを繋いでいく「糸」を空間で表現した。
具体的には、糸をモチーフに臨床・研究センターの2階・3階を結び、一つの大きな流れをデザインした。糸は各部屋の壁や天井を通りながら、2階では横に、3階では縦に様々な方向に広がりリズムを作っていく。また人と人が出逢うことで新たな可能性が生まれるように、糸と糸が交差するところにそれぞれ異なる色が現われ、まるで風景のような色の組み合わせが生まれる。
田んぼのグリーン、空のブルー、桜の薄いピンク、雪の白、夕暮れのオレンジ、白い水平線。医療施設にいることを意識させない、穏やかな気持ちで心地良く過ごせる空間を目指した。
2012
茨城県宇都宮市
TBC学院は北関東最大級のカレッジグループ。宇都宮に新設する調理師専門学校の空間デザインを手掛けた。「わくわくするような五感を刺激する学びの空間」をコンセプトに、フードから連想される象徴的な色味を抽出しデザインに落とし込むように計画した。
2階はイエロー、3階はピンク、4階はグリーン、5階はブルーなど4つのフロアーにテーマカラーを設定し、それぞれに5階調の変化を持たせた。そして1階は学生が活発に行き交う場所となるよう、2~5階全てのテーマカラーを使用したマルチカラーの空間とした。
1階のデモンストレーションルームではステージ階段蹴上に明るい色、両側の壁には濃い色を配したコントラストで水平、垂直方向に伸びるように立体感のある構成とした。学生は17色の椅子からお気に入りを選んで座ることができる。
校内壁面に施された同系色のグラデーションや正方形モチーフにより、軽快なリズムと色のなかを散歩しているような感覚が生まれた。
2011
バージニア州(アメリカ)
ワシントンDCエリアで誕生したヘルシー志向のフローズンヨーグルトの店「bluberi」。事業拡大に伴いそのコンセプトデザインと、2店舗目に当るStonebridge店のインテリアデザインを手掛けた。
「美味しく、楽しく、ヘルシー」はベースとし、多店舗展開が前提であることから、更に「覚えやすく、広がる」コンセプトを設定。
インテリアは店名のbluberiからくるブルーべリーの果実にみずみずしく弾けるような13色を配色し、その果実を付けるブルーベリーの木が勢いよく枝を伸ばしていくイメージを表現している。 照明、ファニチャー選びにおいても果実の丸みを意識し統一感を出した。
ノンファットで体に優しい材料のみを使用したフローズンヨーグルトの店に相応しく、透明感のある色彩、有害性有機物不使用のベンジャミンムーアの塗料を使用するなど、店舗に使用する素材にもこだわった。
ブルーベリーの木のモチーフはカードやwebサイト等の販促ツールにも起用され、空間デザインに合わせてロゴの色も変えるなど、トータルにブランドイメージを作ることに繋がった。
29歳の若いオーナー夫婦の想いが詰まった店舗になった。
2009
埼玉県新座市
concept : square
巣鴨信用金庫はホスピタリティに力をいれ話題を集めている信用金庫。今回43店舗目にあたる新座支店では、親しみやすい信用金庫の新たなイメージを創り出すため空間、外観、外アプローチデザインに加え、ブランドイメージにあたるロゴ、サインデザインも任された。
デザインキーワードは、人が集うところ・正しいという意味を持つスクエアとし、24色の正方形(スクエア)カラーチップを用いたロゴを外アプローチの塀と建物の外壁に設置。メインエントランスへと続く外アプローチでは、紙吹雪のように散りばめられたカラーチップとランダムに配置したベンチがリズムを生み出し人々を建物の中へと導く。
建物内はカラーチップによってロビー、ATMコーナーなどエリア毎に色分けされ、カラーが空間に散らばり浮遊するさまは通りからも独特な存在感を放っている。
2007
東京都世田谷区野沢
マンションのインテリア・リノベーションプロジェクト。ライターであるご夫妻とその幼い子どもたちが住む家として提案したのは、壁を全て取り払った一つの広い空間と、たっぷりの収納としても活躍してくれる可動式の色切/shikiri 棚。
それらの色の組み合わせを楽しみながら自由に配置し、「部屋」ではなく、コドモ「空間」や仕事「空間」、リビング「空間」など必要に応じて、また子供の成長に合わせて進化させることが出来る。時間や空間を超えて、家族が自然にコミュニケーションをとれる家。
2007
東京都千代田区丸の内
ABC groundはABC Cooking Studioの新本社。
新しいものが誕生する「ground=基盤」となるようなオフィスのデザインコンセプトを提案した。
groundはダイニングキッチン、リビング、プライベート、セミナースペースという4つのステージで構成されている。ステージ上ではレシピ開発や試食会など、ABCクッキングならではの活きいきとした風景が展開される。ひとつの大きな空間がこれらのステージによって切り取られ、残った空間はちょうど各ステージを結ぶ動線となり、同時に社員同志のコミュニケーションや憩いの場となっている。
2007
東京都中央区東日本橋
concept : touch the COLOR
カッティングシート(CS)でお馴染みの中川ケミカルのオフィス&ショールームをデザインした。
1100色以上のカラープレートが収まる透明なショーケースは、あたかも色が宙に浮いているように演出。選んだカラープレートは48種類のライトボックス(ワット数の違う白熱灯、蛍光灯、LED等)に入れて様々な光との組み合わせを試すことが出来る。
可動式の大型ガラスは大面積でのディスプレイ用。オフィスエリアまでつながる天井レールを利用して自由に配置し、色切/shikiriの効果も体感できる。
2006 - 2014
Bodiesは全国に展開している女性専用のフィットネス・スタジオ。
日本の伝統的な壁代や暖簾から発想を得たやわらかいフェルト色切/shikiri をサーキットトレーニングに沿って天井から吊るし、オープンで動きのある空間に仕上げると同時に、隠しながら見せるという手法を用いた。Bodiesのコーポレートカラーであるオレンジ色に対して、更にいくつかのカラーパターンを構築した。
2006
東京都渋谷区恵比寿西
ティアラはブライダル専門のヘアメイクサロン&スクール。恵比寿にある店舗のインテリアを手掛けた。収納にもパーティションにもなる色切/shikiriを用い、サロンとスクールという異なった用途にも容易に応えることの出来る省スペースアイディアを提案した。メイク用の鏡はスペースを広く見せる視覚的な効果もある。色によって表情を変えることでお客さまを飽きさせない空間づくりを目指した。
2005
東京都千代田区内神田
LUNCH VACATIONは新鮮で美味しい食事タイムを提案するお弁当屋さん。第1号店である神田店のインテリアから外装までを手掛けました。
お弁当屋さん特有の地味なイメージを払拭すべく、女性をターゲットにした新しいお弁当屋さんを提案しました。食材の新鮮さやメニューの豊富さを色彩や素材で表現するなどのアイディアは好評で、続けて第2、第3号店のデザインも担当しました。
2005
東京都中央区銀座
マロニエ通りに面した銀座でもっともフランスらしさが漂う街角にかまえたフランス語学校エコール・サンパ。
中央部にあるのは17色が散りばめられた特注のファニチャーで、両サイドから収納可能な棚であると同時に共用スペースと教室エリアを隔てるパーティションにもなっています。
白を基調としながら各教室にテーマカラーを持たせ、楽しさとエスプリ溢れるインテリアに仕上げました。
2004
東京都千代田区飯田橋
形成外科・美容外科の診療スペースをデザインしました。「Forest floor」と呼ばれる階にあったクリニックだったので、「魔法の森クリニック」と名付けました。病院特有のイメージを払しょくするような視覚的な楽しさと、森の中にいるようなくつろぎ感を提案しました。
50m2ほどの診察室は、日本の伝統的な「仕切り」や「暖簾」から発想を得た独自のコンセプト色切/shikiri を用い、12枚のカラフルなアクリル可動式パーティションにて仕切った自由な空間を実現しました。
各パーティションは床から高さ50cmまでが透明にしてあり、外光を妨げないデザインになっています。
2003
東京都渋谷区明治神宮前
メイクのコンサルテーションやレッスンを行うサロンとオフィスエリアを隔てる色切/shikiriとして、高さ1900mmの透明ガラスパーティションをデザインした。目線より少し高いくらいの位置までを色とりどりのカッティングシートで覆う、プライバシーを考慮したデザイン。美容のプロであるBe Fineで働く女性にふさわしい、スタイリッシュな空間に仕上がった。