2023
Lumière
パリ(フランス)
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パリ最大の民間オフィスビルである「ルミエール」は、パリ12区のビジネス街「ベルシー」の中心に位置している。7階建ての建物は、壮大なアトリウムでつながった2つの棟に分かれている。そのアトリウム空間でフランスにおける100色シリーズの最初の常設作品である「TIMELINE」を発表。
「TIMELINE」は、多くの人々が行き交い、多様な人生の瞬間が交錯するアトリウムという空間を象徴するサイトスペシフィックな常設アート作品である。
アトリウムのガラス屋根からのぞく印象的な空から降り注ぐ太陽の光にインスピレーションを得たこの作品は、建物を貫ぬく太陽の光とその光が照らす時の流れを、抽象的に可視化したものである。100色で表現されたその光の筋は、空間の多様性と輝きを浮かび上がらせ、人々へ喜びと感動をもたらす。
作品のパーツは西暦をモチーフにした3200個の数字で構成され、2023年から空に向かって果てしなく続いていく。これは作品のタイトルである「TIMELINE」をダイレクトに表現したものであり、未来へ積み重ねていく時の流れを人々に感じさせる。作品の下部は白で表現した2023年と2024年からはじまり、その後の未来の時間の流れを100色で表現し、作品の総高さは18メートルにも達する。
すべての数字はラウンジエリアを向き、反対側にはガラスのファサードがある。数字は回転しないように固定されているため、遠くから見ても本物の光の筋のようだ。
「TIMELINE」は人々の日常に光を当て、他者との新たな関係や未来への希望を模索する私たちを導く一筋の光となり輝き続ける。
※100 colors no.47 「TIMELINE」は100 colorsインスタレーションシリーズの第47作目である。
photos : THEO BAULIG / RAPHAEL METIVET