Affordable Art Fair
2017年2月17日~20日
Tour & Taxis
ブリュッセル(ベルギー)
『Affordable Art Fair』は「誰もが気軽に現代アートを楽しめるイベント」として世界各国で開催されているアートフェア。2017年2月はベルギーの首都ブリュッセルで開催され、会場入口から展示会場へとつなぐアプローチを「100 colors」で彩り、来場者を迎え入れた。高く白い壁に囲まれた長いアプローチに、密に吊るされた100色の紙の帯が軽やかになびく。来場者は10mにも続くこのアプローチを見上げながらゆっくりと歩み、色を肌で感じる。現代アートの世界へとつながる100色のアプローチは、来場者の心を躍らせた。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)