2018年9月26日~29日
ジュ・ド・ポーム国立美術館
パリ
ユニクロは9月に行われたパリファッションウィークの期間中に特別展覧会「The Art and Science of LifeWear : Creating a New Standard in Knitwear」をジュ・ド・ポーム国立美術館で開催した。
展覧会はユニクロのニットウエアを「Art」「Science」「Craftsmanship」「Fashion」「Collaboration」という5つのテーマでゾーン分けし紹介。今回はその中の「Art」ゾーンにて、『100色ニット』と名付けたインスタレーションを手掛け、ユニクロのニットが持つ色鮮やかなカラーパレットを一目で体感できる、無限の色の世界を創りだした。
展覧会の最初の部屋に位置する「Art」ゾーンに足を踏み入れると、色溢れる世界が来場者を出迎えた。『100色ニット』インスタレーションは、「色を混ぜることで無限に色がつくれる」をコンセプトにデザインした。
ニットは、一目見ただけでは 1 色に見えるが、近づいて観察すると数色の繊維が混ざり合うことでその「色」を生み出していることがわかる。2、3色のわたを混ぜながら、ウール毛糸をつくる、その普段目にしない工程にフォーカスをした。インスタレーションは、100色のわたを使い、3色ずつで構成されているモジュール約1万個でつくられた。
100色の世界が一瞬で目に入る様に、インスタレーションをななめに配置し、中央にトンネルを設けた。イエロー、ピンク、ブラウン、グリーン、ブルー、パープル、と大きな波の中に、色が少しずつ混ざりながら変わりゆく繊細で美しい色のグラデーションが部屋いっぱいに広がった。
五日間にわたり開催された展覧会には、約6,000人が会場を訪れた。無限の色に包まれて、全身で感じられる色の世界をたくさんの人に体感してもらえたことだろう。
写真 : ユニクロ