新宿クリエイターズ・フェスタ
2016/9/15(木)~9/25(日)
歌舞伎町シネシティ広場
2016年夏、新宿クリエイターズ・フェスタ2016にて、「眠らない街」歌舞伎町に100色が現れた。
幾重にも続く派手な電飾の看板とネオンを通り抜けると、風にゆったりとなびく色と出逢う。「100 colors」第13弾となる今回は、不織布の帯を1枚1枚オリジナルの100色に染め上げた。透き通る様な風合いの不織布は重なり合うことで滲みあい、柔らかなボリュームを作りだした。独特な雰囲気と時間の流れを持ち、常に人々で賑わう歌舞伎町が100色と重なり合うことにより、異空間へと変身した。
100 colorsシリーズについて
2013年から手掛けている「100 colors」インスタレーションは、色の魅力を最大限に表現したくさんの色が溢れだす感覚を体感してもらいたいという思いから始まったプロジェクト。
空間を浮かび溢れ出す100色で構成し、場所によって色の材質や形を変化させ、既存空間に色を重ね合わせている。
1995年に初めて東京を訪れた時、東京の街に溢れる「色」がエマニュエルの心に大きく影響を与えたように、彼女が創り出す色がたくさんの人々の心に届くことで、人々の色に対しての意識が少しでも変わるきっかけになってほしいと願っている。
100色を見て、触れて、心で感じ、色を通してエモーションを感じてもらいたい-この思いを胸に、今後も「100 colors」を世界各地で展開していく予定である。
“はじめて東京の街を見た時、街に溢れている色に衝撃を受け東京に住もうと決めた。
ボリュームの異なる建物、そのスキマに切り取られた空、看板、電線など、街は様々な「レイヤー」で構成され、その中で溢れ出しそうな無数の色が幾重にも重なり合い、複雑な奥行きを作っていた。
東京で感じた「色」と「レイヤー」は私のデザインコンセプト色切/shikiriの原点である。
東京を見て感じた気持ちを大事にして事務所設立10年を向かえた今、色の魅力を最大限に表現して、たくさんの色が溢れ出す感覚を共有したい。
その想いからここ東京で100色の空間を創る。”
エマニュエル・ムホー
(2013年9月)